インタビュー#3

思い出が語りかける安心感──アルバムがもうひとりの家族に

帖佐(ちょうさ)裕美さんインタビュー



◆帖佐さんのアルバムづくりを始められたきっかけを教えてください。

長女が入園するタイミングでママ友が「こんなお教室があるよ」と誘ってくれました。長女の保育中、ママ友とワイワイ賑やかにアルバムページを作る時間が何よりの楽しみでした。


◆帖佐さんがこれまでに作ってこられたアルバムの中で、ご家族にとって特に思い出深いものはありますか?

長女・長男・次男と3人の子を授かり、どの子もアルバム好きな子に育ちました。3人それぞれ気に入ったアルバムがありよく見ています。

思春期の頃は親との会話が減ってきた時期もありますが、静かにアルバムを開いて眺めている時間はどの子にもあったように思います。

アルバムは楽しく作って終わりではなく「使って」いくものなんだと、子ども達に教わった気がします。

ALコメント:

“作って終わり”ではなく、“何度も開いて使う”。まさにアルバムの本質を伝えてくださる言葉です。アルバムは家族の会話や思い出をつなぐツール。

ページをめくるたびに新しい発見や温かさを与えてくれる存在ですね。



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アルバムを開けば、その時に戻れる──娘と一緒に育む思い出のかたち

村野麻湖さんインタビュー


◆アルバムづくりを続ける中で、ご自身やご家族にどのような変化や気づきがありましたか?

長男が3歳の時に自閉症の障害があることが分かりました。時を同じくして我が家にとってアルバムが大切なツールとなっていきました。

長男に多くの時間と手がかかる中、長女にも多くの経験をさせてあげたい!次男にもたくさんの愛情を注いであげたい!合間を縫ってきょうだい児と過ごした時間がアルバムにたくさん残されています。

「あんな所行ったね。こんな表情かわいいね。」好きな時に繰り返し見られるアルバムがあったのは我が家にとってとても助かりました。

またあの時お父さん、お母さんは「こう感じていたんだよ」という気持ちが写真の横にジャーナリングとして綴られているので、子ども達はそれぞれに感じ取っていたようです。長男も色彩豊かなアルバムページを開くのをとても楽しみにしてくれていました。

子ども達の方がよくアルバムを開くので思い出の記憶が正確です。「あのアルバムにこう書いてあった!」などとよく言われます。


◆先日立ち上げられた支援団体について、アルバムづくりの経験がどのように役立っていると感じますか?

「ここまる」という障害児者とその家族、支援者をつなぐ団体を設立しました。障害児の子育てはひとつひとつがスモールステップで、出来ていたことが戻ってしまったり…なんてことも多くあります。アルバム作りをしていると障害児育児に限らず、このスモールステップに気付くことができるように思います。

アルバム作りは日々の小さな変化に感謝して記録することから始まります。忙しい毎日にきっと埋もれてしまうであろう「小さな奇跡」に囲まれて過ごしていることに気付けるようになりました。

今度「ここまる」で成人や卒業を祝うアルバム作りを計画しています。私が長く伝え続けてきた「アルバムのある暮らし」を「ここまる」でもお伝えできることはとても嬉しいことです。

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◆最後に、帖佐さんにとって『アルバムのある暮らし』とは何でしょうか?

家族がもうひとりいるような安心感があります。楽しい時、頑張った時我が家のアルバムが増え、一方で困った時、疲れた時にはアルバムが助けてくれます。家族のことで分からないことがある時はAIに聞くようにアルバムを開くと、大抵のことは解決してくれる頼もしい存在です。

ALコメント:

アルバムが“もうひとりの家族”のように寄り添ってくれる──帖佐さんのお話から、アルバムの持つ不思議な力を改めて感じました。

嬉しいときも、悩んだときも、ページを開けば答えや安心をくれる存在。まさに『アルバムのある暮らし』の醍醐味だと思います。

素敵なお話をありがとうございました。



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