インタビュー#8
アルバムは未来の応援団──母との時間が教えてくれた、アルバムの力
板東悦子さんインタビュー
Q: 板東さんがアルバムづくりを始めたきっかけを教えてください。
板東さん:ルバムづくりを始めたのは18年前です。息子が中学1年生と高校1年生になったタイミングでした。
主人が写真好きで、家族の楽しそうな写真をたくさん撮ってくれていたので、「この写真をアルバムに残したい」と思ったのがきっかけです。
私はあまりまめな性格ではないのですが、みんなで集まって作るというスタイルにも惹かれました。
そして、始めた頃に一緒にアルバムづくりを始めた友達が、今もずっと一緒に作り続けてくれています。その仲間がいるからこそ、私も18年続けてこられたのだと思います。
Q:18年間アルバムを作り続けてきて、今あらためて感じることは何ですか?
板東さん:始めた頃は、1ページ作るのにも時間がかかり、大変という気持ちのほうが大きかったです。
でも今は、サクサク作れるようになり、ページづくりが楽しくてしょうがありません。
18年続けてきたことで、ツールの使い方や効率よく作るコツのようなものが自然と身についてきたのだと思います。
アルバムは家族の歴史であり、宝物です。見返すと、小さかった息子たちにもすぐ会えるような感覚があります。
アルバムを開くと、何ものにも代えがたい小さな幸せを感じます。日々の何気ない喜びに気づき、感謝する気持ちも生まれるようになりました。
Q:アルバムはご家族との関係や会話にどんな影響を与えましたか?
板東さん:息子たちが思春期の頃からアルバムづくりを始めたので、直接喜ぶ姿を見たことはあまりありません。
でもアルバムの大切さは理解してくれているようです。
長男が、お嫁ちゃんの生まれてから結婚までの写真を約300枚送ってきて、「アルバムを作ってほしい」と頼まれたことがありました。
そのアルバムをお嫁さんのお母様にプレゼントしたところ、とても喜んでいただけました。
主人も、出来上がったページを必ず見てくれて、「この時楽しかったよね」といろいろ感想を言ってくれます。それがとても励みになり、作りがいを感じています。
アルバムを開けば、その時に戻れる──娘と一緒に育む思い出のかたち
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Q:お母様のアルバムづくりをお手伝いされた時間について教えてください。
板東さん:3年前、母を自宅の近くに呼び寄せて介護を始めました。
年齢や病気のこともあり、母にも手と頭を動かしてもらえたらと思い、一緒にアルバムづくりをすることにしました。
写真を貼ったり、出来上がったページを一緒に見たりする時間は、とても楽しいものでした。
写真に写っているお友達を見つけると、母はすぐ電話をして楽しそうにその話をしていました。その姿を見ることができて、私もとても嬉しかったです。
Q:アルバムを見たお母様から印象的な言葉があったそうですね。
板東さん:アルバムを見返している時、母がふと「私の人生、まんざら捨てたもんじゃなかったわ」と言ったことがありました。
写真を見ながら、いろいろな思い出が蘇ったのだと思います。
きっと母の人生にはいろいろなことがあったと思いますが、写真の中の自分の笑顔を見て、幸せな気持ちになったのではないかと思いました。
その言葉を聞いたとき、母と少しでもアルバムを作る時間を持てて本当に良かったと感じ、アルバムの力を実感しました。
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Q:お母様が他界された後、写真をすぐアルバムにされたそうですが、その時のお気持ちは?
板東さん:母が昨年の秋に亡くなり、まだ整理されていない写真がたくさん残っていました。
お通夜の前日、みんなで見られるようにと思い、とにかく写真を台紙に貼ってみようと作り始めました。
赤ちゃんの頃の母、若い頃の母、私たちを育ててくれている母、そして晩年の母。たくさんの母の姿がありました。
写真を触っているうちに、不思議と悲しみが癒えていくのを感じました。
「ありがとう」という感謝の気持ちが湧き上がり、3〜4時間ひたすら貼り続けて1冊のアルバムが完成しました。その時の安堵の気持ちは今でも忘れられません。
Q:お通夜・お葬式でアルバムを展示された際の周囲の反応はいかがでしたか?
板東さん:親族や母の小学生の頃からのお友達が見てくださり、とても喜んでくださいました。
「こうしてまとまって見られるといいね」という言葉もいただき、作って本当によかったと思いました。
また、海外へ仕事で向かう姪っ子は、そのアルバムの中から何枚かの写真をお守りのように持って行きました。

Q:板東さんにとって今、そのアルバムはどんな存在ですか?
板東さん:母は私にとって絶対的な応援団でした。
いなくなってしまったことはとても寂しいですが、アルバムを開くとそこにはたくさんの笑顔の母がいて、いつでも会えるような感覚があります。
これが、アルバムが未来の応援団ということなのだと実感しています。
Q:これからもアルバムを作り続けたいと思う理由を教えてください。
板東さん:これからの人生にも、いろいろなことがあると思います。
そんな時に寄り添ってくれる存在がアルバムだと思っています。
そして、私の周りには一緒にアルバムを作ってくださる方々がいます。これからも皆さんと一緒にアルバムづくりをしながら、いろいろなことを共感し合い、人生を歩んでいけたら嬉しいです。
◆ 最後に──
Q:板東さんにとって「アルバムのある暮らし」とは?
板東さん:私にとって「アルバムのある暮らし」とは、心が豊かになり、いろいろなことに喜びを感じ、感謝できる暮らしだと思います。
アルバムのある暮らしに出会えて本当に良かったです。
人生のライフワークとして、これからもみんなでアルバムづくりを続けていきたいと思います。
一人ではできないことですが、たくさんの方に支えられて今があります。本当に感謝しています。
Album Lifeコメント
板東さんのストーリーからは、アルバムが単なる写真整理ではなく、人生そのものを支える存在であることが伝わってきます。
思い出を見返すことで記憶が深まり、家族の会話が生まれ、そして時には悲しみを癒し、感謝の気持ちを思い出させてくれる──。
アルバムは、過去を残すだけでなく、今を支え、未来を励ましてくれる存在なのかもしれません。
「アルバムは未来の応援団」
板東さんの言葉は、Album Lifeが大切にしている「アルバムのある暮らし」を改めて教えてくれるように感じました。
素敵なMy Album Storyをありがとうございました。



