インタビュー#11
「AIには作れない、ママの言葉がある。」──未来のわが子へ贈る、1冊のラブレター
落合まり絵さんインタビュー
アルバムづくりを始めて約10年。
息子さんが生後半年の頃、転勤先の沖縄で出会ったアルバムづくりは、落合さんにとって思い出を残すだけのものではありませんでした。
家族の時間をつなぎ、離れて暮らすご主人に息子さんの成長を届け、そして未来のわが子へ愛情を残していくもの。
「もっとたくさんの方に、まずは1冊でもいいからアルバムを作ってほしい。」
そう話す落合さん。
AIで写真を整理したり、写真集まで作れる時代になった今だからこそ伝えたい、アルバムへの想いを伺いました。

Q, アルバムづくりを始めて約10年になるそうですね。最初にアルバムと出会ったきっかけを教えてください。
落合さん:
息子が生後半年の頃、主人の転勤で沖縄へ引っ越しました。
身内も友人もいない土地での子育ては、不安でいっぱいでした。
そんな中、赤ちゃんの写真撮影イベントでもらったチラシをきっかけに、軽い気持ちでアルバムづくりのワークショップに参加しました。
もともと写真を撮ることや工作が好きだったこともあり、初めてのアルバムづくりは想像以上に楽しかったです。
完成した1ページを見た時、「こんなに簡単に思い出をカタチに残せるんだ!」と感動しました。
そして、「写真を撮るだけではもったいない。これからも息子の成長をきちんと残していこう」と自然に思ったんです。
さらに、そこで出会ったママたちとの交流を通して、不安だった沖縄での子育てが、少しずつワクワクするものへ変わっていきました。
「思い出もアルバムも色褪せない」その魅力に惹かれたことが、10年間続けてきた原点です。
Q, 10年間アルバムを作り続けてきて、「作っていて本当に良かった」と感じるのはどんな時ですか?
落合さん:
主人の単身赴任が長く、息子と過ごす時間はどうしても私の方が多くなります。
離れている間にも息子は成長し、できることが増え、たくさんの経験をしています。
その一つひとつを主人とも共有したいという思いで、アルバムを作り続けています。
普段は写真を送って日々の出来事を伝えていますが、アルバムには写真だけでは残せない、その時の出来事や私が感じたこと、息子への想いを書き残しています。
「大好きだよ」
「いつも見守っているよ」
そんな気持ちも、アルバムには惜しみなく書いています。
主人が帰省した時には、アルバムを見ながら家族の会話が生まれます。
普段は少し照れくさいのか、私の前では積極的にアルバムを見ない主人が、私のいないところで息子と並んでアルバムを見ている姿を見た時は、本当に作っていて良かったと感じました。
息子も、「パパ見て! この時こんなことがあったんだよ!」と楽しそうに思い出を話しています。
アルバムを作る時間も、息子と
「この時楽しかったよね」
「この時どう思った?」と話しながら過ごす大切な時間です。
アルバムがあることで、息子自身も小さい頃の記憶を大切に残せているのだと思います。
アルバムのある暮らしが息子にとって当たり前になっていること。それが私にとって何より嬉しいことです。
Q, 離れて暮らすご主人と息子さんが、二人でアルバムを見ている姿を見た時、どんなことを感じましたか?
落合さん:
アルバムを作っている時は、自分が写真を整理して、出来事を書き残しているという感覚もあります。
でも、主人と息子が二人でアルバムを見ている姿を見た時、
「これは私だけのアルバムではなくて、家族みんなのアルバムなんだ」と改めて感じました。
主人が一緒に過ごせなかった時間も、アルバムを通して息子の成長を知ることができます。
そして息子自身も、自分の言葉でパパに思い出を話している。
アルバムが家族の会話をつくってくれて、離れていた時間までつないでくれているように感じました。
Q, 落合さんは、アルバムは「子どもへの愛情を伝える最高のツール」とお話しされていました。息子さんが20歳になった時、アルバムを見ながらどんなことを感じてもらえたら嬉しいですか?
落合さん:
息子が20歳になった時、アルバムを開きながら、「こんなに愛されて育ったんだ。幸せだな。」と感じてもらえたら、それ以上に嬉しいことはありません。
アルバムには写真だけではなく、その時の出来事や、私が感じたこと、
「大好きだよ」
「いつも見守っているよ」
という言葉を残しています。
子どもは小さい頃の記憶をすべて覚えているわけではありません。
でもアルバムがあれば、その頃の出来事だけでなく、家族がどんな想いで成長を見守っていたのかまで伝えることができます。
だから私にとってアルバムは、ただ思い出を残すものではなく、
未来の息子へ愛情を届けるもの
なのです。
アルバムを開けば、その時に戻れる──娘と一緒に育む思い出のかたち
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Q, 子どもが小さい頃の出来事や、その時の気持ちを“書き残すこと”には、どんな意味があると思いますか?
落合さん:
写真を見れば、その時どこに行ったのか、どんなことをしていたのかは思い出せるかもしれません。
でも、その時に私が何を感じていたのかまでは、写真だけでは残せません。
「こんなことができるようになって嬉しかった」
「この笑顔が大好きだった」
「こんなふうに成長してほしいと思っていた」
そういう気持ちは、その時に書いておかないと、少しずつ忘れてしまうと思います。
上手な文章でなくてもいいし、きれいな字でなくてもいい。
その時の自分の言葉で残しておくことが大切だと思っています。
いつか息子が読んだ時に、写真だけではなく、その時の私の気持ちまで受け取ってもらえたら嬉しいです。
Q, 今はAIで写真を整理したり、素敵な写真集を作ったりできる時代になりました。そんな今だからこそ、手づくりのアルバムにはどんな価値があると思いますか?
落合さん:
AIで写真を整理したり、素敵な写真集を作ったりできることは、とても便利だと思います。
でも、その日に子どもを見て感じたことや、
「大好きだよ」
「いつも見守っているよ」
という言葉、そしてママが自分の手で書いた文字は、その子を愛しているママにしか残せないものだと思っています。
AIは写真集を作ることはできても、
その日にママが感じた気持ちまでは作ることができない。
だからこそ、今の時代に手書きの言葉を残すことには、とても大きな意味があると思っています。
Q, 今、子育てで忙しく、「アルバムを作る時間なんてない」と思っているママへ、一番伝えたいことは何ですか?
落合さん:
「アルバムを作る時間なんてない」と思うママも多いと思います。
私も子育て中は毎日忙しく、決して時間に余裕があったわけではありません。
でも私にとってアルバムづくりは、
「やらなければいけないこと」
ではなく、自分がホッとできる時間として楽しんでいました。
家族の写真を見返しながら、その時の出来事や気持ちを書き残す時間は、私にとって幸せなひとときでした。
だから、完璧を目指さなくて大丈夫です。
1ページでもいいし、まずはママ自身が楽しめれば十分だと思います。
ママが幸せな気持ちで作ったアルバムは、いつか家族にとってもかけがえのない宝物になります。
Q, なぜ落合さんは、これからもっとたくさんの方にアルバムを伝えていきたいと思うのでしょうか?
落合さん:
子どもの成長は、本当にあっという間です。
そして、その時間は二度と戻ってきません。
子ども自身は、幼い頃のことをほとんど覚えていません。
だから私は、子どもが覚えていない小さな頃の出来事や成長を残してあげることも、親の役目のひとつなのではないかと思っています。
どんなふうに笑っていたのか。
何が好きだったのか。
どんなことができるようになったのか。
家族とどんな時間を過ごしていたのか。
そして、その時に私たち家族がどんな気持ちで息子の成長を見守っていたのか。
それを残してあげられるのは、その時間を一緒に過ごしていた私たち親だからこそだと思います。
だから私は、息子の成長をアルバムに残し続けています。
そして、もっとたくさんの方に、まずは1冊でもいいのでアルバムを作ってほしいと思っています。
完璧でなくてもいい。
写真と一緒に、その時の出来事や気持ち、わが子への言葉を少しでも残してほしい。
未来のわが子がアルバムを開いた時に、
「こんなに愛されて育ったんだ。幸せだな。」
と感じられる、そんな宝物を残してあげてほしいと思っています。
Q, 落合さんにとって「アルバムのある暮らし」とは?
落合さん:
私にとって「アルバムのある暮らし」とは、
家族との大切な時間を、愛情とともに未来へ残していく暮らしです。
今はAIで写真を整理したり、素敵な写真集を作ったりできる時代になりました。
でも、その日に子どもを見て感じたことや、「大好きだよ」「いつも見守っているよ」という言葉、ママの手書きの文字は、その子を愛しているママにしか残せないものだと思っています。
私にとってアルバムは、未来のわが子へ贈るラブレターです。
だから私は、もっとたくさんの方に、まずは1冊でもいいので作ってほしいと思っています。
未来のわが子がアルバムを開いた時に、「こんなに愛されて育ったんだ。幸せだな。」
と感じられる、そんな宝物を残してあげてほしいです。
Album Lifeより
「AIには作れない、ママの言葉がある。」
落合さんのお話を伺いながら、この言葉がとても心に残りました。
写真を整理することも、きれいな写真集を作ることも、これからますます便利になっていく時代。
それでも、その瞬間にわが子を見つめて感じたことや、家族に伝えたい言葉は、その人にしか残すことができません。
そしてもう一つ、今回のお話の中でとても心に残ったのが、「子どもが覚えていない幼い頃の時間を残してあげることも、親の役目のひとつ」という落合さんの想いでした。
初めて笑った日。小さな手で一生懸命何かを作った日。
家族で出かけた何気ない休日。
その時は当たり前のように過ぎていった一日も、子どもが大きくなった時には、自分では思い出すことのできない大切な時間になっています。
その時間を写真と一緒に残し、
「こんなことがあったんだよ」
「この時、こんなに嬉しかったんだよ」
「ずっとあなたを見守っていたんだよ」
と未来のわが子へ伝えることができる。
そこに残された手書きの文字には、その時の気持ち、その時の時間、そして愛情そのものが刻まれているのだと思います。
落合さんが10年間作り続けてきたアルバムは、息子さんの成長記録であると同時に、ご家族が歩んできた時間と愛情の記録でもあります。
そして、離れて暮らすご主人と息子さんがアルバムを囲んで話す姿からも、アルバムは「残すもの」だけではなく、今の家族をつないでくれるものなのだと感じました。
「まずは1冊でもいいから作ってほしい。」
落合さんのこの言葉の先には、未来の子どもたちに、「私はこんなに愛されていたんだ」と感じてもらいたいという、とてもあたたかな願いがあります。
Album Lifeも、アルバムを通して写真だけでは残せない家族の時間、想い、そして言葉を未来へ届けていくことを、これからも大切にしていきたいと思います。
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